2025/10/29在宅支援 NEW

令和7年度 訪問看護師養成講習会【新任期】3日目☆報告

2025年8月27日(水)に福岡県委託事業 訪問看護師養成講習会【新任期】startしました。
本講習会のプログラムは下記になります。
  • 8月27日: 訪問看護概論 ~看護行政の動向~(公開講座あり)/訪問看護におけるリス クマネジメント(公開講座あり)
  • 8月27日~9月28日:eラーニング
  • 9月29日~10月10日:訪問看護ステーション実習(1日間)
  • 10月18日:明日からの訪問看護に 活かせるスキンケア(公開講座あり)/エンドオブライフケア(公開講座あり)

今回は10月18日明日からの訪問看護に 活かせるスキンケア/エンドオブライフケアについて実施報告をいたします。
(1日目の報告はこちらをcrick)
明日からの訪問看護に 活かせるスキンケア39名 エンドオブライフケアは41名が講習会を受講しました。(※両会とも公開講座含む)

 

訪問看護に活かせるスキンケアを学ぶ講義を開催

2025年10月18日、ナースプラザ福岡で開催された訪問看護師養成講習会【新任期】午前の部では、「明日からの訪問看護に活かせるスキンケア」と題した講義が行われました。講師は、水光会ふくま訪問看護ステーションの皮膚・排泄ケア認定看護師・吉村麻由子氏。2時間半にわたり、皮膚の構造やスキンケアの基本から、褥瘡・スキンテア・MDRPU・IAD・ストーマ周囲のケアまで、在宅での実践に役立つ内容が展開されました。

吉村氏は、訪問看護師が関われる時間の限界を踏まえ、家族や他職種との連携の重要性を強調。情報共有の工夫や、利用者・家族の意向に沿ったケアの判断が必要であると述べました。

講義後には多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さがうかがえました。ある受講者の質問に対し、吉村氏が「まずは、どこを目標にするか」と問い返した場面では、参加者がそれぞれの現場を思い浮かべながら、ケアの本質を考えるきっかけとなりました。

アンケートでは「分かりやすく参考になった」「明日からの看護にすぐ活かせる内容だった」といった声が多く、実践的で満足度の高い講義となりました。

 

エンド・オブ・ライフケアを学ぶ

午後の部では、一般社団法人レイール 在宅看護センターReir 代表理事で緩和ケア認定看護師の野﨑仁美氏による「エンド・オブ・ライフケアとACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の講義が行われました。講義は、終末期ケアの基本的な考え方から始まり、カードを使った価値観ワークや事例をもとにしたグループワークを通じて、参加者が自分自身や他者の思いに向き合う時間となりました。

カードワークでは、意思決定の難しさや多様性について活発な意見交換が行われ、グループワークでは「正解のない問い」に向き合いながら、患者や家族との関わり方を考える内省的な時間が展開されました。参加者はそれぞれの経験をもとに意見を交わし、「自分たちにできること」を認識する気づきにつながりました。

2時間半という限られた時間の中で、「人生の最終段階におけるケアとは何か」「その人らしさを支えるとはどういうことか」といった本質的な問いに向き合い、濃密な学びの時間となりました。

アンケートでは「ACPのグループワークが深い学びになった」「患者や家族への言葉のかけ方を考えるきっかけになった」といった声が寄せられ、参加者がそれぞれの現場に持ち帰るべき視点を得たことがうかがえました。
 

本年度開催予定・実施研修(2025年10月29日時点)

  • 2025年11月24日申込締切 crickしてください
  • 終了しました

  • 申込終了(11月実施)



【この記事に関する問合せ先】
公益社団法人福岡県看護協会
事業部 ナースセンター課
TEL 092-631-1221

 

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