2025/04/08委員会活動
【助産師職能委員会】産科管理者交流会を2月22日に開催しました!!
2025年2月22日(土)福岡県内の産科管理者が集い、管理者研修ならびに交流会が行われました。今回の交流会では、参加者の抱えている課題について事前アンケートを行いました。その結果、少子化時代における産科施設の経営戦略と人材育成への課題が抽出されたため、これらに焦点を当て議論を行いました。
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1:経営戦略について
分娩件数の減少が課題となる中、無痛分娩の希望者が増加しており、安全な実施にはER・手術室・麻酔科との連携やスタッフ教育が必要との意見がありました。また、助産師外来や産後ケアを充実させ、地域に貢献すること、完全個室化やSNS活用など施設の特徴を活かした取り組みも重要だとの報告もありました。さらに、訪問・産後ケアの拡充や外国籍妊婦の支援についても議論されました。
2:人材管理と育成について
助産師の専門性向上のため、多くの助産師が自己研鑽や研修に参加し、アドバンス助産師となっていますが、臨床での効果的な活用が課題となっています。資格の価値を職場にアピールし、取得者の役割を明確化することが重要との意見がありました。また、助産師外来での経験や経験共有の促進、研修費の補助やインセンティブ導入についても議論が行われました。その他にも、ケアの振り返りや育休・時短勤務の選択肢拡大、育休復帰前のフォロー強化も取り上げられました。今後も働きやすい環境を整備することが産科管理者の重要な責務であることが改めて確認されました。
3:まとめ
分娩件数の減少や社会の変化に対応しながら、安全な分娩と質の高い助産ケアを提供するため、各施設が特色を活かした取り組みを進めています。今後は、助産師の人材確保と育成、産後ケアの充実、働きやすい職場環境の整備がさらに求められています。助産師が自律し、女性を生涯にわたって支援できる体制の確立が重要と考えられます。
(助産師職能委員会)
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参加者の皆さま①
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参加者の皆さま②
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参加者の皆さま③
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参加者の皆さま④