2022/09/27委員会活動
「学び」と「つながり」支えるオンライン研修!令和4年度院内助産スキルアップ研修開催
福岡県看護協会助産師職能委員会では、院内助産システムを推進し、助産専門職としての役割を社会に発信できる人材を育成することを目的に、院内助産スキルアップ研修(全3日間)を開催しました。
昨年度に続き、今年度も感染対策のため、Zoomを活用したリアルタイム型オンライン研修を企画し、20名の方が受講されました。
プログラム
1 『助産師出向システム~助産師活用推進事業に係る実態調査から~』
講師 石田麗子氏(田中産婦人科クリニック 看護師長)
2 『母子のための地域包括ケアシステム~切れ目のない母子支援を目指して~』
講師 近藤くみ子氏(福岡県保健医療介護部健康増進課 母子保健係長)
鷹尾智穂氏(八女市健康福祉部健康増進課 主任)
二田佳支子氏(社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院 看護師)
プログラム1の『助産師出向システム』では、石田先生より福岡県の助産師出向事業の取り組みや課題が提示されました。そして「今、私たちができること。今後推進していきたいこと」について意見交換し、助産師に求められる役割を再認識しました。
助産師出向とは?
地域における助産師の偏在是正、助産実践能力の強化、地域周産期医療体制の確保等を目的とし、現在の勤務先の身分を有しながら他施設で働くこと
プログラム2の『母子のための地域包括ケアシステム』では、3人の先生方に県・市町村・医療機関といった様々な立場からご講義を頂き、その後、グループディスカッションを行いました。
切れ目のない支援の難しさを実感する一方、社会全体で子供の健やかな成長を見守り、子育て世代の親を孤立させない地域づくりを目指していくことの大切さを学びました。
プログラム
1 『産後ケア』
プログラム
1 『助産師のコア•コンピテンシー』
2 『助産師のキャリア開発』
急速な少子高齢化により、出産・育児を取り巻く環境は大きく変化しています。成育基本法が制定され、母子保健法の一部改訂による産後ケア事業が法定化し、助産師が社会に担うべき役割は広がっています。
この院内助産スキルアップ研修が、助産師のキャリア開発の方向づけとなり、社会が求める役割を果たしていく道標となることを願っています。
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昨年度に続き、今年度も感染対策のため、Zoomを活用したリアルタイム型オンライン研修を企画し、20名の方が受講されました。
研修1日目 令和4年5月15日(日)
プログラム
1 『助産師出向システム~助産師活用推進事業に係る実態調査から~』
講師 石田麗子氏(田中産婦人科クリニック 看護師長)
2 『母子のための地域包括ケアシステム~切れ目のない母子支援を目指して~』
講師 近藤くみ子氏(福岡県保健医療介護部健康増進課 母子保健係長)
鷹尾智穂氏(八女市健康福祉部健康増進課 主任)
二田佳支子氏(社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院 看護師)
- 『助産師出向システム』講義の様子
助産師出向とは?
地域における助産師の偏在是正、助産実践能力の強化、地域周産期医療体制の確保等を目的とし、現在の勤務先の身分を有しながら他施設で働くこと
プログラム2の『母子のための地域包括ケアシステム』では、3人の先生方に県・市町村・医療機関といった様々な立場からご講義を頂き、その後、グループディスカッションを行いました。
切れ目のない支援の難しさを実感する一方、社会全体で子供の健やかな成長を見守り、子育て世代の親を孤立させない地域づくりを目指していくことの大切さを学びました。
研修2日目 令和4年5月29日(日)
プログラム
1 『産後ケア』
講師:田中みちえ氏(助産院mamita 院長)
2 『助産師が関わるプレコンセプションケア』
講師:松尾則子氏(医療法人 井上善レディースクリニック 看護師長)
プログラム1の『産後ケア』では、田中先生より「何よりも母親自身が大事にされた経験が大切です。大事にされた経験は子育てに大きく影響し、子育ての原点とも言えるでしょう。」
との説明がありました。
田中先生の「産後ケアは産前から始まっている」という一言に、受講生は ”はっ!” とし、産前からのかかわりを再考する機会となりました。
プログラム2では『プレコンセプションケア』について松尾先生に講義していただきました。
プレコンセプションケアとは?
将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと
この講義を受けて、人権を尊重した性教育や、女性のライフステージに応じた支援には、「命をつなぐ」役割があり、次世代の健康に関与していく助産師の使命を強く感じました。
研修3日目 令和4年6月11日(土)
プログラム
1 『助産師のコア•コンピテンシー』
2 『助産師のキャリア開発』
講師 佐藤香代氏(国際医療福祉大学大学院助産学分野教授)
最終日は、佐藤香代先生の『助産師のコア・コンピテンシー』と『助産師のキャリア開発』の講義を通して、「助産師とは何か」「これからどのような方向を目指していくのか」、受講者一人一人が考えを深め、言葉にし、仲間として共有していきました。
「明日から“私は・・・します!”」
この助産師たちの提言は、これからの妊娠・出産・子育ての現場を変えていく第一歩になっていくことでしょう。
受講者の声
- 立ち止まって深く考察する機会になった。
- 助産師になれた喜びを感じた。
- 自分自身が考えている以上に時代が変化していること、専門職としてのブラッシュアップが必要であることを痛感した。またそれと同時に未来に希望が持てた。
- 他施設の方とのグループワークの時間がしっかりと確保されていたことにより、交流の機会となり、いい刺激を受けられたし、学びも多かった。
- 映像をみるだけでない参加型の研修は初めてだったが、参加しやすかった。他施設の方と、気持ちを共有できる楽しい時間でした。
最後に
この院内助産スキルアップ研修が、助産師のキャリア開発の方向づけとなり、社会が求める役割を果たしていく道標となることを願っています。
福岡県看護協会助産師職能委員一同