2016/05/09医療安全推進委員会活動

第10回リスクマネジャー研修会・交流会

2月13日(土)午前中、第10回リスクマネジャー研修会を開催し、98名の方に参加いただきました。
早稲田理工学術院 棟近 雅彦教授より「医療における業務プロセスと標準化」というテーマで、医療の質向上のための基本的な概念、質マネジメントシステム、分析手法などについて講義していただきました。
 

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1.質向上のための基本的概念

改善のための重要な考え方
プロセス指向への転換
マネジメント・事実に基づく管理・重点指向
標準化と改善 標準化とその意義
なぜ標準化が必要か
標準からみた不具合の分析
どうすればSDCAサイクルが回せるか
質マネジメントシステム(QMS)
基本概念のまとめ

 

2.質マネジメントシステム QMS(Quality Management System)

SDCAサイクル
QMSにおける二つの活動
QMSの構成要素
組織的改善・方針管理
マンネリ化を打破する方法
質向上が進まないのはなぜか
時間を作るためには
いい仕事のやり方と悪いやり方

3.インシデントレポートシステム

インシデントのタイプ
インシデントとは何か
インシデントレポートの目的
プロセス図質マネジメントシステム(QMS)

 

4.与薬事故分析手法 PORM(Process Oriented Analysis Method for Medical Incidents)

正しい作業のモデル図
事例(情報の誤り)
要因特定ツリー(情報)・(モノ)・(実施)
分析チーム (1) (2)
事故防止システム全体の流れ
工程異常書
対策実施状況報告書

5.プロセスフローチャート PFC(Process Flow Chart)

PFCとは PFC作成法
Process Flow Chartを用いた診療業務の標準化
診療PFC サブPFC
関連する手順書、帳票
医療業務の構造化

6.エラープルーフ化

エラープルーフ化とは
エラープルーフ化の原理
記憶の外化
対策で重要なこと

研修会参加者アンケートより(回収率:88.8%)

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リスクマネジャー交流会(グループワーク)

午後の交流会では、午前中の講義をうけて「標準化」「管理の定着」というテーマでグループディスカッションを行いました。
「標準化の大切さが分かった」「次年度に向けての取り組みや課題が見つかった」「経営に関するヒントも得ることができた」など自施設へ持ち帰っていただくことができ、更にネットワークも広がり有意義なグループワークを行うことができました。
平成28年度は医療安全管理者養成研修修了者の交流やネットワークつくりだけではなく、安全活動を推進するためのスキルアップにもつながるようにフォローアップ研修として研修会・交流会をレベルアップしていきたいと考えています。

 

今後の医療安全研修のご案内

●第11回リスクマネジャースキルアップ研修会
開催日時 平成28年9月3日(土)AM9:30~12:30/PM13:30~16:00
応募締切 7月25日(月)

●第12回リスクマネジャースキルアップ研修会
開催日時 平成29年2月4日(土)AM9:30~12:30/PM13:30〜16:00
応募締切 11月28日(月)
主な内容 自施設の医療安全活動を推進するためのスキル向上や情報の取得
応募要件 AM:医療安全管理を学びたい者/PM:医療安全管理者

(医療安全推進委員会)

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