2017/08/06医療安全推進委員会活動
平成29年度 医療安全管理者養成研修
当協会では毎年、「医療安全管理者養成研修」を開催しています。
「e-ラーニング」と2回の「集合研修」での開催は今年で4年目となりました。
自宅や職場でできるe-ラーニングは自分のリズムで受講でき、2回の集合研修(危険予知訓練と根本原因分析)ではグループワークを通して、他施設の方とネットワークづくりができると好評です。
近年は看護職以外の職種の参加も増えてきており、医療界全体が医療安全に関して必要性をヒシヒシ感じているようです。
●今年度は男性も17名参加!(職種以外の回答率97.1% n=102)
職種:看護師98%、その他2.8%(薬剤師、臨床工学技士、臨床放射線技師 各1名)
年代:40歳代が最も多く52.9%、次に50歳代27.4%、20歳代・30歳代の受講生も多数
実務経験年数:16年以上84.7%、5年未満の方の参加もあり
6/29に集合教育1回目「危険予知訓練(KYT)研修」を盛大に開催!
医療の現場にはさまざまなリスクが存在します。
危険予知訓練(KYT)により注意力・感受性・判断力などを高めることで、意識的に業務のなかに潜むリスクに向き合い、安全な行動につなげることができます。
集合研修では、現場導入までのノウハウを講演いただきました。
研修前にはKYTの講座をe-ラーニングで受講したうえでの参加となり、即実践に結びつけることができます。
開催日 | 2020年2月9日(日) | |
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テーマ | 『実践!KYT ~ノンテクニカルスキルを学ぼう!』 | |
講師 | 細川 香代子 先生〔セコム医療システム株式会社 運営監理部 課長〕 |
e-ラーニング終了後のアンケート結果(回答率61.9%)
※集合研修開催までの回答結果
●考え方は理解できたが難しい
●現場に浸透できる方法を知りたい
●繰り返し学習することで理解が深ま
研修内容
- 医療におけるリスクマネージメント ノンテクニカルスキルとは…なぜ、医療KYTなのか
- ワンポイントKYT、SKYT、患者家族KYT、TeamSTEPPSとは
- 職場導入のポイント
「わが国の医療安全」はどのように発達していったか
(1)わが国の医療安全の歴史を知り、どうして医療事故は続くのか、人間特性を理解して対策樹立が大切!
特性を理解する
(1)自分のエラー傾向を知る
(2)ヒューマンエラーを引き起こす原理を知る
未然にエラーを防止するにはどうしたらよいのか
(1)指差し呼称
(2)KYT(健康問いかけ、フォト、インシデント、声だし指示受け、自問自答一人)
職場に導入・浸透するためには
(1)チームの鎖 声だし、みんなで、一緒に
集合研修後アンケート結果(回答率92%)
<KYTに関すること>
- 日常でできることから始めて安全文化を作りたい
- 現場で危険性を伝えていくことが、危険性を意識した業務の実践につながると感じた
- 指示だしKYTをもう少し詳しく聞きたかった
- ワンポイントKYTはすぐに取りいれます
- 健康問いかけKYTは明日から実践します
- 現場で活かしチームをまとめていこうと思った
- KYTをどう取り組んでいこうか考えていたので勇気をもらった
<グループワークで得られたこと>
- グループの方と研修内容以外でも情報共有ができてよかった
- 他施設の方と話ができて新しい発見があった
- 日頃一人で報告書について考えていたが、グループワークをすることで多くの考えを聞くことができ、学びになった
集合研修2回目「RCA研修」は、10月8日に開催します。
また、次年度の「医療安全管理者養成研修」は、平成30年4月頃より募集開始予定です。
今医療者には何が求められているのか、一緒に学びませんか?
皆さまのご応募をお待ちしています。
(医療安全推進委員会)