福岡県看護協会ブログ

看護の日のつどい 看護職員知事表彰・ふれあい看護体験発表・特別講演

投稿日:2017年06月6日

午後からはナースプラザ福岡にて、看護職員知事表彰、ふれあい看護体験発表、惣万 佳代子氏を招いての特別講演がありました。

 

 

ふれあい看護体験発表~私の看護観~

今年の発表では、高校生の頃に「ふれあい看護体験」に参加されて、現在、看護師として活躍されているお二人の方に、当時の想い出とともに体験を通して何を感じたのか、今どのように体験が活かされているのかをお話いただきました。

 

藤田さんは高校2年生の時にふれあい看護体験に参加されて、その時に笑顔で優しく患者様と接する看護師の姿にとても感動を覚えたそうです。
また、バイタルサインの測定や清潔ケア、声かけの仕方などを実際の医療現場で体験し、看護師の仕事を具体的にイメージすることができ、将来の目標が明確になったと言われていました。

看護師となった今は、患者の思いに寄り添うことを心がけて日々の看護に取り組んでいらっしゃいます。これは話を聴くこと以外何もできていないと悩んでいた時、ある患者様から感謝の言葉をいただき、患者様に寄り添うことも大切な看護師の仕事の一つだと実感されたからだそうです。

最近では、ふれあい看護体験に参加される高校生を見て初心を振り返っているそうです。これからもふれあい看護体験にたくさんの高校生が参加してほしい、と発表されました。

 

高校生の時、野球部のマネージャーとして選手のお世話をされていた松本さんは、お母様が看護師ということもあり、看護師に漠然と憧れを抱かれていました。しかし、看護師の仕事に関して具体的な知識がほとんどないまま、進路決定の時期になり不安を抱えていた時、担任の先生からふれあい看護体験を勧められ参加されたそうです。
体験の時には、患者様に対して優しい笑顔で声をかけ、患者様や家族の不安の軽減に努める看護師を見て私も看護師になりたいと意思を固められたようです。

現在、看護師4年目となり、患者様から名前を覚えていただき「あなたがいてくれてよかった。」と言っていただけることにやりがいを感じ、看護師になって良かったと思っているそうです。最近では、新人や学生を指導する立場になり、目標とされるような看護師となれるように関わっていらっしゃるようです。

お二人とも学生の時に「ふれあい看護体験」に参加したことで、看護師を目指す目標が明確となったようです。
ぜひこれからも、より多くの学生に「ふれあい看護体験」に参加していただき、看護の仕事の素晴らしさを直接感じてほしいと思いました。

(広報出版委員 久保)

特別講演 誰もが地域でともに暮らすために~富山型デイサービスの23年~
特定非営利活動法人デイサービス このゆびとーまれ 理事長 惣万佳代子 氏

平成5年7月2日、富山県内初の民営デイハウス「このゆびとーまれ」を開所。以来、20年以上にわたり、子どもや高齢者、障がい者が一緒にデイサービスを受けられる場所として、誰もが地域で共に暮らすことを理念に運営されています。
この施設は、以前に惣万さんが病院勤務をしていた時に、1人のおばあさんの言葉から生まれた施設だそうです。「家に帰りたい。畳の上で死にたい。」この言葉との出会い、そしてその言葉の持つ意味の大きさに気づいたことが、施設を開所するための大きな力となったそうです。

「地域でともに生きる」、「一緒に生活をすること」、それは利用者を制限することなく受け入れること。ひとつ屋根の下で共に普通の生活をすることで、お年寄りは子どもを見守り、障がいのある方はスタッフの手伝いをしたり、認知症のお年寄りは、赤ちゃんを背負いあやし世話をすることができるのです。ここでは人間の欲求の自己実現が当たり前のように行われています。惣万さんは、この光景を見ながら「人は何かができるといきいきするのだ」と強く感じたそうです。

 

一方で課題もあると言います。それは、地域社会の中で支えていくことの大切さも同時に考える必要があるということです。患者様が在宅で過ごすことを望む場合、近隣との関わり方が大事になるため、中立な立場で折り合いをつける事を心がけなくてはなりません。「この人がここで暮らすのならば」と、地域の人々が思った時、「何かをしてあげなければ」と思えるように地域を変えていくことです。

このような想いで23年間働き続ける事が出来たのは、2つの言葉が支えとなっているからだそうです。ひとつは「明日の100人を救うより今日の1人を救え」、そしてもう一つは「国が君たちのために何かをしてくれるのではなく、君たちが国のために何ができるか」。どちらもとても素晴らしい言葉でした。
言葉との出会い、人との出会いの素晴らしさを改めて感じることができた講演でした。
(広報出版委員 梅木)

今年はお天気にも恵まれ、お出かけ日和だったこともあり、博多駅とナースプラザの両会場合わせて約1,900名と、過去最高の来場者数を記録する大盛況のイベントとなりました。
このようにして「看護の日のつどい」がきっかけとなり、多くの方に看護と健康について考えていただく機会となればと思います。また来年もお楽しみに!

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